◆レシチンとは
約150年前にフランスで発見された成分です。 卵黄から発見されたことにちなんで、ギリシャ語で卵黄を意味する「レシトス」に由来し、レシチンと名付けられました。
レシチンはフォスファチジルコリンとも呼ばれ、約13%のコリンを含むリン脂質(リンを含む脂質)の一種で、細胞膜の主成分です。脳神経や神経組織を構成します。
◆コリンとは
ビタミンではないが、ビタミンに似たような働きやビタミンを助ける働きがあります。体内に入ると細胞膜や神経組織を構成するレシチンの材料になります。
◆レシチンの効果
アルツハイマー型認知症を予防
レシチンやコリンが不足すると、神経伝達物質が生成されなくなってしまうため、アルツハイマー型認知症の要因となり徐々に記憶力の低下や認知症などを引き起こします。
ですので、積極的にレシチンをとれば、脳を活性化! 脳の老化防止やアルツハイマー病予防にも期待!できるというわけです。
コリンを多く摂取したところ、学習能力が25%アップしたという研究もあります 。
その他レシチンには、
・動脈硬化の予防
・肝臓の機能を高める
・脂質の代謝を活発
・美肌効果
レシチンの乳化作用によってコレステロールが血液中から排泄されるため、血流が良くなり、酸素や栄養素が全身に行き渡るため、肌に必要な栄養素がいき美しい肌が維持できます。
コリンは、脂質代謝を促して体脂肪の分解を助け、コレステロール値を減らす働きがあります
1. 高血圧の予防
2. 脂肪肝の予防
3. コレステロールの抑制
◆レシチン・コリンが多く含まれる食品
レシチンは大豆レシチンと卵黄レシチンの2種類があり、大豆レシチンは大豆や大豆製品、卵黄レシチンは卵黄に多く含まれています。
大豆レシチンの特徴は必須脂肪酸(体内で合成されないので、食品から摂取する必要がある脂肪酸)が多く、コレステロールを含んでいません。
大豆と卵黄のレシチン(リン脂質)含有量
100gあたりのリン脂質含有量は、鶏卵 3.49g、大豆 2.0g
このように卵黄の方が、大豆よりも多くリン脂質を含んでいることが分かります。
健康維持の場合、1日に必要なレシチン(リン脂質)量の目安は5~10g
食事で摂るならどのくらい?
卵、大豆の含有量から算出すると、豆腐なら5~6丁、卵ならば5~6個たべなくてはならない計算になります。ちょっと現実的ではないです。
もちろん、レシチン以外にもたんぱく質やビタミン、炭水化物など私たちは毎日食事から様々な栄養素を補給しなければならないので、レシチンばかりに気を取られていれば、他の栄養素の摂取がおろそかになってしまう可能性もあるので要注意です。
ご自身の生活習慣、食生活に合わせて無理なく続けられるレシチンを摂る方法を見つけられるといいですね。(サプリで補充するのもいいと思います)
大豆レシチン、卵黄レシチンどちらを摂れば良い?
大豆レシチンには特に良質なたんぱく質、血圧を下げるカリウム、食物繊維、ビタミンB、血行改善作用を持つビタミンEなどが含まれています。
また、認知症予防などには大豆レシチンよりも卵黄レシチンが効果が高いと言われています。卵黄レシチンにはビタミンAが含まれており、目の健康維持にも役立てられます。
少しだけ食生活を意識しませんか?