食事を見直すことがアンチエイジングの第一歩です!
アンチエイジングにいい食品とは
若々しく健康にアンチエイジングを実践するには、食事がとても重要です。なぜなら、食事が私たちの体をつくる原料だからです。
老化により、骨や筋肉が弱り脂肪が減り、皮膚が衰え、髪が少なくなったりします。老化を防ぐには体をつくる原料となる食事が大きなカギとなることは明らかです。
アンチエイジングに効果的な栄養素とは?
食事はタンパク質、脂質、糖質、ビタミン、ミネラルをバランスよく摂ることが基本です。しかしアンチエイジングに取り組むには、さらに次のことを意識して栄養素の摂取に心がけていくことが重要と思います。
1.脂肪の少ないタンパク質
タンパク質は体全体つくる素材として欠かせないものですが、余分な脂肪を取らないように気を付けます。
牛や豚のヒレ肉、鶏肉など油が少ない肉、魚、納豆や豆腐などの大豆製品、アボガドなどを積極的に摂るようにすると、カロリーも控えられます。
2.血糖値の上昇がゆるやかな低GIの糖質
食べてすぐに糖が分解すると血中の糖が急に増え、インスリンが大量に必要になるため、インスリンをつくる膵臓に大きな負担がかかります。
そこで、糖をゆっくり分解する「低GI食品」を摂ることが糖尿病や肥満を予防し、若々しさを保つのに役立ちます。低GI食品の見分け方のひとつは、精製した白いものよりも、皮や胚、殻つきのものを選ぶことです。
3.体の汚さずめぐりを良くする脂質
脂質は体のエネルギー源になったり、ホルモンを作る大切な栄養素ですが、増えすぎたり偏った摂り方をすると内臓脂肪を増やして、肥満やメタボの原因になり、体を老化させてしまいます。
特に代謝が下がる40代以降は、注意することが必要です。そのためには、悪玉コレステロールを減らす働きを持つオメガ3、オメガ9に分類される油を使うようにしましょう。
魚の油は融点が低く常温でも固まらず液体の状態なので、血管の詰まりや汚れを起こしにくく、逆にキレイにする効果も認められています。
4.体のキレイと元気を保つ食物繊維
食物繊維は胃や小腸で吸収されずに大腸に届き、食事の満腹感を与えてくれるすぐれたダイエット食品です。また余分に食べ過ぎた脂肪を吸収しないように働き、大腸では腸内細菌のエサになったり、腸の汚れを落としたり、便の量を増やして便秘を解消してくれます。
食物繊維は果物や、野菜に含まれるペクチン、海藻に含まれるフコイダン、こんにゃくに含まれるグルコマンナンなどの水に溶けるゲル状の「水溶性食物繊維」と、野菜や穀物に含まれるセルロース、キノコに含まれるグルカンなど水に溶けない繊維状の「不溶性食物繊維」があります。どちらもバランスよく食事に摂り入れるといいです。
5.体のサビを取るビタミンC
ビタミンCはメラニンの生成を抑えてくれますが、肌以外でも体のサビ(酸化)を減らしてくれるすぐれた抗酸化力を持っています。果物や野菜に多く含まれていますが、熱に弱く壊れやすいので生で食べるほうがいいです。
6.美肌と細胞の再生に必要なビタミンA
ビタミンAは皮膚の代謝を高め、美肌効果があります。また粘膜を保護する力、内臓や口の中、目の健康にも欠かせない栄養素です。動物性の食品に含まれているのがビタミンAで、植物性ではβカロチンという成分が含まれており、これが体内でビタミンAに変換されます。
ビタミンAを含む食品には、レバーなど動物の肝臓や、うなぎ、チーズ、卵などがあり、βカロチンはニンジン、パセリ、ほうれん草、にらなどに含まれます。βカロチンは油で炒めたりして調理すると体内での吸収が高まります。
7.エネルギー代謝を活発にするビタミンB群
ビタミンB群はビタミンB1、B2、 B6、 B12、 ナイアシン、ビオチン、パントテン酸、葉酸の8種類があり、エネルギーの代謝を活発にして疲れをとったり、細胞の新陳代謝を高めて肌や髪の健康を維持したり、ホルモンの分泌を調整して若々しさを保つなどのさまざまな働きがあります。
ビタミンB群を多く含む食品には、胚芽米(ビタミンB1)、ウナギ(ビタミンB2)、卵(ビタミンB2、パントテン酸、葉酸)、納豆(ビタミンB2)、バナナ(ビタミンB6)、レバー(ビタミンB12)、牛乳(ビタミンB12,ナイアシン、パントテン酸)、マグロ(ビタミンB6、ナイアシン)、小松菜(葉酸)、緑黄色野菜(葉酸)などがあります。
8.血管からキレイにする脂溶性ビタミンE
ビタミンEは脂溶性のビタミンで、体内で発生し体を内側から傷つける活性酸素を取り除くすぐれた抗酸化力があります。また血行を促進して血栓などをできにくくする働きもあります。
ビタミンEを多く含む食品はアーモンド、紅花油、イクラ、かぼちゃ、ほうれん草、玄米などがあります。
9.野菜が持つ戦う力~フィトケミカル
フィトケミカルとは、植物が生育環境から自分の身を守るために蓄えた成分で、私たちがそれを摂取することで強い抗酸化力を得ることができることがわかってきました。
カラフルな色の野菜や果物が持つ強い力には、まだ解明されていない成分もあり、タンパク質、脂肪、炭水化物、ビタミン、ミネラル、食物繊維に続く「第7の栄養素」として今後の研究に期待が集まっています。
代表的なフィトケミカルには、大豆のイソフラボン(女性ホルモンに似た成分)、トマトのリコピン(ビタミンEの100倍の抗酸化力)、ブロッコリーやほうれん草に含まれるルテイン(視力向上)、緑茶のカテキン(抗菌作用、抗肥満作用)、黒豆、ベリー類のアントシアニン(美肌効果)、赤ワインのレスベラトロール(血行促進、美肌効果)などがあります。
10.ミネラルと食物繊維豊富な海藻
ワカメ、ヒジキ、昆布、寒天、のりなどの海藻は、最近は食べる機会が減りましたが、昔から日本人の食卓に欠かせない食材でした。
ホルモン、血液、骨、神経などを健康に保つミネラル
海藻類にはマグネシウム、カルシウム、亜鉛、鉄、カルシウム、ヨウ素などのミネラルが豊富に含まれており、糖や脂肪の吸収を抑制して血糖値の上昇を防ぎ、内臓脂肪の増加を抑制する効果もあるそうです。
ミネラル不足になると、ホルモンの働きが悪くなったり、筋肉がうまく働かなくなったりします。また体の酸性、アルカリ性を調節したり、骨や血液を作るのに欠かせない鉄やカルシウムが不足することで、貧血や骨粗しょう症などになり、結果として老化を早めることにつながります。
毎日の食事だからこそ、できることから見直してみませんか。