フローラとまと

腸内のお花畑

認知症生活習慣病、そしてアンチエイジングのすべてに共通する原点が腸内フローラを整えることにあります。
腸には200種類、100兆個以上の細菌が棲息しています。
これらの腸内細菌が集団を作り、顕微鏡でのぞくとお花畑のように見えることから「腸内フローラ」とよばれています。

腸内フローラを整えることで予防できます

1.大腸がん予防(食物繊維をしっかり摂ることから予防)2.うつ病予防(善玉菌の量が増えると「幸せホルモン」セロトニン、ドーパミンの分泌が増える)3.ダイエット効果(糖質の吸収を抑える)4.アレルギー予防などが期待できます。

腸内フローラを整える食事とは基本的には・・・・

納豆、みそなどの発酵食品をとる(善玉菌を取り入れる)。
・善玉菌のえさとなるオリゴ糖(ごぼう、玉ねぎ、納豆、バナナ、ニンニクなどに含まれる)や食物繊維(豆類、野菜など)をとることが大切です。

◆注意していただきたいことは、

腸内フローラを乱す食品添加物をできるだけ避けることです。
色々な食品に使われる添加物ですが、身体には不自然であり免疫システムには異物といえます。
たとえば、ハム、ソーセージには発色剤や着色料保存料などいろいろな添加物が使われています。
これらは一定の基準をみたしてはいますが、長期間食べたらどうなるのかは確かめられていないのも事実です。

また毎日使う調味料にも添加物が入っています。
みそにも麹菌のかわりに「酵素剤」を使ったり、ダシ入りには化学調味料など、しょうゆにも甘味料や着色料がつかわれているものもあります。
なるべく添加物が少ない本物を選びましょう。

◆強い酸化力をもつ活性酸素

食品添加物をとることで腸内に活性酸素が増えると、「腸の老化」をまねきフローラがみだれます。
(その他、ストレス、喫煙、飲酒なども要因となります)

体内には活性酸素を消す防御機能もありますが、大量の活性酸素が発生すると間に合わなくなり、細胞の酸化が進みがん、脳梗塞、心筋梗塞、アルツハイマー病などの原因となります。

◆抗酸化のためにも色とりどりの野菜をたっぷりとりましょう。

フィトケミカルが豊富な野菜は抗酸化作用が高くフィトケミカル(植物性抗酸化物質)をとることで活性酸素を除去して免疫力向上に効果があります。
必須栄養素ではないものの、体にとって良い作用をするため、健康を維持するためにはぜひ摂取したい重要な成分です。(「色素」「香り」「辛み」「苦味」「渋み」「えぐみ」などの成分です)

フィトケミカルには次のような種類があります。

1 ポリフェノール   色のついた果物、野菜(ぶどう、プルーン、トマトなど)
2 カロチノイド     海藻、根菜に含まれる緑黄色
3 イオウ化合物   ニンニク、ねぎの香り
4 テルペン類    ハーブ類、柑橘類の香り、苦み
5 βグルカン     きのこ類、酵母

また旬の野菜ほど含有量が多いので旬の野菜をとりましょう。

本当ですか? ・デブ菌とヤセ菌がいるらしい

 腸内細菌には「デブ菌」「ヤセ菌」が存在しているそうです。
「デブ菌」のエサとなるような食事をさけて、「ヤセ菌」を優勢にすることで体質改善をめざしましょう。
「あまり食べないのに太る」と感じるひとは「デブ菌」が優勢になっている可能性大です。
ヤセ菌、デブ菌はそれぞれ好みの栄養が違います。ヤセ菌が好むのは、食物繊維やオリゴ糖類です。これらのエサにして身体に良い働きをする「短鎖脂肪酸」を生成します。
デブ菌が好むのは生成された白い小麦や砂糖、肉類、加工食品など高糖質、高脂肪な食品が大好物です。
デブ菌をふやす食事である「高糖質・高脂肪・低食物繊維」のごはん、パン、丼もの、ラーメンは避けた方がいいようです。

意識して腸内のフローラをお花盛りにしましょう!

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By chico3